コラム

淡路島で「温泉が出る物件」を買うときに確認すること|岩屋の鉄骨造を例に

更新 2026.08.28 気まぐれ担当 よしこ 読了 5分

「温泉が出ます」と書いてあっても、買った人がそのまま使えるとは限りません。源泉は自前か引湯か、温泉法の許可は誰が持っているか、維持費はいくらか。淡路市岩屋の鉄骨造の物件を例に、温泉付き物件の見方を書きました。

淡路島でご案内していて、いちばん驚かれるのが「温泉が出ます」という物件です。淡路市岩屋、淡路ICから車で3分の場所に、実際にそういう建物がありました。

ただ「温泉が出る」を額面どおりに受け取るのは危険です。権利、法律、維持費。順に見ていきます♪

広い洗い場と、ゆったり入れる浴槽。ここに温泉を貯められます
広い洗い場と、ゆったり入れる浴槽。ここに温泉を貯められます

先に、温泉物件で確認すべきこと

  • 源泉は自前か、引湯か。ここで話がまったく変わります
  • 温泉法の許可を、誰が持っているか。掘削・動力・利用でそれぞれ許可が要ります
  • 引湯なら、権利が売買に付いてくるか。管理組合や供給元との契約次第です
  • 維持費はいくらか。引湯料、ポンプ、配管の更新。ここが毎年効いてきます

「温泉付き」と書いてあっても、買った人がそのまま使える保証はありません。売買のときに、権利と契約を必ず確認します m(_ _)m

その物件は、こういう建物でした

外観。しっかりした鉄骨造で、まだまだ現役の風貌でした
外観。しっかりした鉄骨造で、まだまだ現役の風貌でした

場所は淡路市岩屋、淡路ICから車で3分。神戸からのアクセスも良い立地です。鉄骨造の建物で、外観も室内も大変きれいに使われていました。

玄関を入るとドーンと広がるリビングダイニング
玄関を入るとドーンと広がるリビングダイニング

玄関を入ると、いきなり広いリビングダイニング。鉄骨造ならではの天井が、あえて素材を活かした造りになっていて、これがかなり格好いい。

むき出しの鉄骨。塗り替えるだけで印象が変わります
むき出しの鉄骨。塗り替えるだけで印象が変わります
光の入り方がよく、床も傷んでいませんでした
光の入り方がよく、床も傷んでいませんでした

このむき出しの鉄骨は、使い方次第です。オールブラックでモダンにまとめてもいいし、白でBOHOスタイルにしてもいい。素材が強いので、方向を決めれば一気に決まります

2階の部屋。過ごしやすい広さが2室
2階の部屋。過ごしやすい広さが2室
間取り図。1階に広いLDKと浴室、2階に2室とバルコニー
間取り図。1階に広いLDKと浴室、2階に2室とバルコニー

キッチン奥の階段を上がると、2階には過ごしやすい広さの部屋が2室。民泊、貸別荘、自己利用の別荘——温泉が使えるなら、考えることはだいたい同じになります。

温泉法の話を、もう少し具体的に

掘るには許可が要ります

温泉を掘削するには、都道府県知事の許可が必要です(温泉法)。動力(ポンプ)で汲み上げる場合も別に許可が要ります。そして掘れば必ず出るというものでもありません。掘削は数千万円規模の工事で、外れることもあります。

すでに出ている物件を買うのが現実的です

だからすでに温泉が引かれている物件を買うほうが、圧倒的に早くて安いのです。ただしそのとき見るのが権利関係です。

  • 自前の源泉——土地とセットで権利が移るのが基本。ただしポンプと配管の維持は自分持ちです
  • 引湯(供給を受けている)——供給元との契約が承継できるかを必ず確認します。引湯料が毎月かかります

宿にするなら、さらに許可が要ります

温泉を使って人を泊めるなら、旅館業法または住宅宿泊事業法の手続きが別に必要です。公衆浴場として不特定多数に使わせるなら公衆浴場法も関わります。「温泉が出る」と「温泉宿ができる」の間には、いくつも段があります。詳しくは淡路島で民泊を始めるときの記事もあわせてご覧ください。

それでも、温泉には価値があります

ここまで注意点ばかり書きましたが、温泉が使えるというのは、他で代えのきかない付加価値です。

  • 宿にするなら、それ自体が集客理由になります。設備投資では作れません
  • 自己利用でも、毎日入れる温泉という日常はなかなかありません
  • 淡路島には温泉地が点在していて、「島の温泉」という文脈が観光と結びついています

だからこそ権利をちゃんと確認したうえで買えば、いい買い物になります

よくいただくご質問

いまも同じ物件はありますか?

この記事は2023年のご紹介を書き直したもので、現況は変わっている可能性があります。ただ温泉付きの物件は継続して探していますので、「温泉付きを探している」とお伝えいただければ、出たときにご連絡します m(_ _)m

温泉の維持費は、どのくらいかかりますか?

自前の源泉ならポンプの電気代と、数年〜十数年ごとのポンプ交換。引湯なら毎月の引湯料です。金額は源泉ごとにまったく違うので、物件が決まったら実額を確認してお伝えします。ここを確認せずに買うのがいちばん危ないです。

鉄骨造の建物は、木造と比べてどうですか?

寿命が長く、間取りの自由度が高いのが利点です。一方で断熱性能は仕様次第で、鉄は熱を通すので結露対策が要ります。またリフォームのとき、木造より工事の手間がかかることがあります。広い空間を作りたいなら鉄骨は有利です。

温泉が出るか、どうやって確認するのですか?

温泉分析書という書類があります。温度、成分、湧出量が記載されていて、温泉法上の「温泉」に該当するかもここで分かります。売主さんに提示をお願いします。これが無い場合は、ただの井戸水である可能性も考えます。

付加価値のある物件は、確認事項も多いです

温泉、井戸、農地、接道。淡路島の物件には「ついてくるもの」が多く、そのぶん確認事項も増えます。

私たちの仕事は、良いところを並べることではなく、買ってから困らないように先に洗い出すことだと思っています。温泉付きをお探しの方、まずはご相談ください♪

気になる!と思われたら是非♪淡路島の未公開物件もあわせてご案内できます。

島の物件と暮らしを、こちらでも発信しています♪

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