淡路島の古民家で「囲炉裏の店と宿」をひらく|五色町の大きな古民家を見てきました

淡路島・五色町の1977年築の家(土地614㎡・8SDK・2,480万円)。2階の曲がり梁、欄間の続き間、土間の別棟を写真で紹介。囲炉裏の店や宿にするときの手続きと、直すところも書きました。
熊本・阿蘇の高森町に「高森田楽の里」というお店があります。お店のサイトによると、茅葺き屋根の建物は築200年以上で、昔ながらの囲炉裏を囲んで、炭火で田楽を焼く郷土料理のお店です。

写真:NY066(Wikivoyage)/Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0・改変なし
高森の郷土料理「高森田楽」は、お芋や豆腐やヤマメの串を、囲炉裏の灰に立てて焼いていくもの。火を囲んで、焼けるのを待つ時間ごとごちそうです。

それだけのことが、旅の人にはたまらないんですよね。
※高森田楽の里と当社は関係ありません。
淡路島で古い家を見て回っていると、ときどき「あ、ここなら同じことができる」と思う家に出会います。今日はその1軒のお話です♪
洲本市五色町鳥飼浦。土地614.85㎡(約186坪)、建物203.13㎡・8SDKの家で、2,480万円です。1977年(昭和52年)に建てられた家ですが、昔ながらの造りがよく残っています。

この家のポイント
- 2階の屋根裏に、太い丸太の曲がり梁。 見せ方しだいで、お店や宿の主役になります
- 欄間の透かし彫りが入った続き間。 襖を外せば広間。客席にも、宿の客間にもなります
- 母屋とは別に、土間付きの別棟と、風呂・トイレの棟。 「住む」と「お客さんを迎える」を分けやすい造りです

草を刈ったら、母屋の顔がはっきり見えるようになりました。2段に重なった入母屋の屋根に、格子の窓。庭には松と石灯籠、玄関までは飛び石が続きます。

場所のこと

五色町は、淡路島の西側です。この家から近い鳥飼浦の海岸は五色浜と呼ばれ、夕日の名所として知られています。

家のまわりは田んぼと畑です。ドローンで上空から見ると、田んぼの先に播磨灘が広がっています。家の中や敷地から海がどう見えるかは、現地で一緒に確かめてください。

- 播磨灘の海岸まで:直線で約1.3km
- 西淡三原ICから:約10km・車で約15分
- 洲本ICから:約19km・車で約20分
- ウェルネスパーク五色(温泉あり)まで:約8km・車で約10分
淡路島の観光地や施設を訪れたお客さんは、のべ年間1,284万人(兵庫県 観光客動態調査・令和6年度)。ただ、そのうち泊まった人は1割ほどです。島に「泊まって、夜を過ごす理由」は、まだ足りていないと感じています。島の中にも、古民家で囲炉裏を囲む1日1組の宿をされている方がいらっしゃいます。
囲炉裏の主役になる、2階の梁

この家でいちばん見てほしいのが、ここです。2階に上がると、屋根裏に曲がったままの丸太の梁が何本も渡っています。木の曲がりを活かして組んだものです。

この梁の下に囲炉裏があって、煙がゆっくり上がっていく——そんな景色を思い描きたくなります。

写真:JosephCoston/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0・縮小のみ
たとえばこんな感じ。梁の下に火があるだけで、ここに泊まりたい理由になります。
ただ、1階から梁を見上げるには、天井だけでなく2階の床の一部を抜くことになります。床に手を入れる工事は、範囲によっては建築確認が要ります。また、囲炉裏のように火を使う部屋は、壁や天井(天井が無ければ屋根の内側)を燃えにくい材料で仕上げる決まりがあります。梁をどこまで見せられるかは、設計士さんと役所に確認してからの話です。下の「よくいただくご質問」にも書きました。
梁は、2階に上がって見るのがいちばんです。
お店や宿の計画がまだぼんやりしていても大丈夫です m(_ _)m
襖を外すと広間になる続き間

1階には、欄間で仕切られた和室が続いています。欄間は木の透かし彫りで、松の枝ぶりが一枚板に彫り出されています。こういう欄間、最近は本当に見なくなりました。


襖を外して座卓を並べれば、そのまま広間。囲炉裏の店なら客席、宿なら一組貸切の客間。家族の集まりにも使えます♪


土間の別棟は「お店」にいちばん近い

母屋の横に、もう1棟あります。中はコンクリートの土間で、土足のまま奥まで入れる広いスペースです。

囲炉裏の店をやるなら、実はこっちが現実的かもしれません。土足で入れて、掃除もしやすい。母屋の座敷を「宿」、別棟の土間を「囲炉裏の店」と分ければ、泊まる人と食べに来る人の動線を分けやすい造りです。

お風呂とトイレは別棟です(直すところもあります)

お風呂とトイレは、母屋とは別の棟にあります。トイレが2つあるのは、お店や宿にはありがたいところです。ただ、母屋からはいったん外に出て向かうので、宿にするなら雨や冬の日のことも考えておいてください。
正直に書きます。洗面所の床が傷んで抜けていて、お風呂もこのままでは使えません。 ここは直す前提で見てください。母屋の台所も昔のままなので、お店にするなら、保健所の基準に合わせて作り直す前提です m(_ _)m
1981年より前に建てられた家(いわゆる旧耐震)です。お店や宿にするなら、耐震の診断もあわせて考えてください。屋根や床下の状態は、建物の調査(インスペクション)で確かめることもできます。
家の中も別棟も、荷物はほぼ片付いています。押入れなどに一部残っているものの扱いは、ご案内のときにお伝えします。
こんな方にピッタリ
- ◎ 古民家で飲食店や宿をはじめたい方
- ◎ 住みながら、週末だけお店をひらく暮らしをしたい方
- ◎ 広い家を自分の手で少しずつ直していきたい方
- ○ 島に二拠点目の家が欲しい方
- △ すぐに住みたい方(お風呂と水回りは直す必要があります)
- △ 改装まで全部おまかせで、すぐお店をはじめたい方(古い家なので、相談しながら進める形になります)
よくいただくご質問
お店や宿にするのに、手続きは要りますか?
要ります。ここは大事なので、先にお伝えします。
- 飲食店は、営業許可
- 宿は、旅館業の許可(簡易宿所)か、民泊の届出
- 窓口は、どちらも洲本健康福祉事務所です
- 囲炉裏で火を使うなら、消防(淡路広域消防事務組合 洲本消防署)への届出が要ります。宿にする場合は、消防の基準に合っていることの証明(消防法令適合通知書)も必要です
- 火を使う部屋は、建物の決まりで、壁や天井を燃えにくい材料で仕上げる必要があります
また、お店や宿(旅館業)に使う部分の床面積が200㎡を超えると、建物の用途を変える確認申請が要ります。登記の床面積は203.13㎡なので、どの棟の、どこまでをお店や宿にするかで手続きが変わります。200㎡以下で申請が要らない場合も、建物の基準には合わせる必要があります。なお民泊は、建物の扱いが「住宅」のままなので、この申請は要りません。
どれも、設計の前に役所へ相談しておくと、あとから計画をやり直さずにすみます。当社でお伝えできるのは、面積や区域、周りの施設など物件側の条件までです。許可や確認申請は、行政書士さんや建築士さんにお願いすることになります。手続きの順番の目安は、ご案内のときにお話しします。
飲食店の許可や用途変更は、古民家カフェを始めるなら|飲食店営業許可・用途変更・駐車場、先に確認することにも書いています。
民泊でもできますか?
この場所は、国立公園や県が指定する景観形成地区などにはあたりません。なので、県の条例で週末や夏・冬に民泊ができなくなる区域ではありません(2026年10月時点の県の資料で確認)。ただし、
- 民泊は年間180日までです
- 学校・保育所・公民館・図書館などの敷地から100m以内だと、民泊は一年を通してできません(この家のまわりは、現地と市役所で確認します)
- 兵庫県では、届出の前に地元の自治会への説明が要ります
- 民泊の届出には、お風呂・トイレ・台所・洗面が使えることが条件です。この家はお風呂を直してからになります
通年で宿をやるなら、日数の上限がない簡易宿所(旅館業)の許可が向いています。 そのぶん建物や消防の基準は民泊より厳しくなるので、どちらにするかは改修の内容と一緒に決めるのがおすすめです。
民泊と簡易宿所の違いは、淡路島で民泊を始めるなら、宿だった建物を買うのが早いでもまとめています。
都市計画区域の外なら、工事は自由ですか?
自由ではありません。お店や宿を建てられる場所の制限(用途地域)はありませんが、建物そのものの基準は全国共通でかかります。
2025年4月からは決まりが変わりました。2階建ての家で、柱・梁・床・屋根・階段・壁のどれか1種類について、その半分を超える範囲を直したりつくり替えたりする工事は、都市計画区域の外でも建築確認が要ります。屋根の全面的なやり替えも当たります(屋根材や壁の仕上げだけの張り替えは当たりません)。梁を見せる工事も、どこまでやるかで変わります。
囲炉裏をつくる職人さんはいますか?
島内の大工さんをご紹介できます。工事のご契約は、大工さんと直接になります。内容によっては設計士さんも必要なので、やりたいことをお聞きしてから、合う方をおつなぎします。
物件概要
物件ページは洲本市五色町鳥飼浦 曲がり梁の古民家、土地186坪・8SDKです。
- 価格:2,480万円
- 所在地:兵庫県洲本市五色町鳥飼浦
- 交通:西淡三原ICから約10km(車で約15分)
- 土地:614.85㎡(公簿・約186坪)/宅地/所有権/平坦
- 建物:203.13㎡/木造2階建て/8SDK(8部屋+納戸+台所)
- 築年月:1977年1月
- 都市計画:都市計画区域外(用途地域の指定なし)
- 駐車場:あり
- 現況:空家
- 引渡し:即時
- 上下水道・接道:ご案内の際にご説明します
- 取引態様:代理
- 株式会社ai TRADING CORPORATION 熊本県知事(1)第5962号
- お問い合わせ:096-227-7763
- 情報公開日:2026年10月16日/次回更新予定日:2026年10月30日
古い家に火を入れて、人を呼ぶ。高森で見たあの光景を、淡路島で試してみたい方に見てほしい家です。
見学だけでも大丈夫です。お店や宿の計画がまだぼんやりしていても、「こんなことをやってみたい」を聞かせてください。淡路オフィスがご案内します m(_ _)m
見学だけでも大丈夫です。淡路オフィスがご案内します♪
気になる!と思われたら是非♪淡路島の未公開物件もあわせてご案内できます。